Vol.04 “素敵な靴は、素敵な場所へ連れて行ってくれる”

“素敵な靴は、素敵な場所へ連れて行ってくれる”
ヨーロッパに伝わるこの言葉。

迷信だとしても、わくわくとした感情が込み上げてくる名言ですよね。

先日、お気に入りのパンプスやスニーカーたちをお手入れしながら、
ふとこの言葉を思い出していました。

個人的には、素敵な靴と言っても、
必ずしも高品質高価格でなくとも心を込めて選んだもの、
何らかの意味を持たせて大切に扱っているもの。
であることが大事だと思っています。

素敵な”場所”という言葉を、”出来事”や”ステージ”と置き換えて
明るい未来を想像することもまた楽しい時間です。

身に纏うものの中で、靴の占める面積はとても小さいけれど、
その小さな面積が人へ与える印象は大きいもの。

綺麗な状態だと、細かいところまで気のつく方なのだなと印象づきますが、
逆に汚れていると、どんなに素敵な方でも心に余裕のない状態なのかな、
などネガティブなイメージが作られがち。

自分への影響も同様です。
例えば、道端の小さな溝にヒールをはめてしまい、
ズルッとキズつけてしまうとなんだか恥ずかしい、早く家に帰りたい等、
その瞬間には不安にも近い気持ちが襲ってきます。

周囲が気にしていないようで、相手も自分も実はとても目に付く靴。
自分で時間と手をかけてお手入れすることで愛着が増し、
一つ一つの動作が丁寧になったり、
心に余裕を持てるようになったり、
とポジティブな気持ちで満たされるものです。

基本的にはまだまだステイホームを続けている私は、
安心して外出できるようになったら、この靴たちとどこへ出かけよう。

デパート、お気に入りのレストランに美術館。
アクティブに公園でのピクニックにも出かけたいなぁと、楽しい想像を巡らせました。

今日は何しよう。と悩んだらお持ちの靴をお手入れしてみるのはいかがでしょうか。
プロの技にお任せして、お店で綺麗にしてもらうことももちろん良いですが、
自分の手で綺麗に仕上げたという実感が心も磨いてくれますよ。

written by C