紫陽花がうっすらと色づきはじめる季節ですね。
先日、久しぶりに太陽が顔を出したので、
ちょっと離れた場所までジョギングに出掛けました。
”行ったことのないエリアに向かってみよう。”
ジョギングアプリを起動して、
目標の半分の距離まで走ったら折り返し。
気合いを入れて、スタート−
いつもは通らない見慣れない景色に、
グングンと脳が活性化しているような気さえしてきます。
そろそろ折り返し地点かな
と足を止めた時、ふとお花屋さんが目に止まり、
引き込まれるように入ってしまいました。
お店に一歩踏み入れた途端、お花の香りがふわっと漂います。
深呼吸したくなる自然の香り。
大げさでなく、ここまでの道のりを忘れてしまう程の癒しの空間。
たくさんの商品が並んでいる中、
小さいけれど、元気が出るような鮮やかな赤色が目に止まりました。
”サンブリテニア”
花言葉:「小さな強さ」「秘められた情熱」etc..
うん、なんだか今の自分にマッチしている気がするなぁ。
そんな気がして連れて帰ることに。
帰り道は勿論、ウォーキングです。
小さなこの子を大切に運ぶ役目があります。
すると、
行きと同じ道なのに、
走っていては気づかなかった景色が目に入ってきました。
道に沿って綺麗に蔓を伸ばした、色とりどりの薔薇。
自粛により、立ち入り禁止となっていた公園に咲き誇る白詰草。
梅雨入り前のこの季節も、綺麗に咲くお花がたくさんあるのですね!
そういえば、社会人になってからというもの、
ただひたすらに次のもの、先のことを考え、
時間に追われてきたような。
じっくりと、季節とともに姿を変える旬の草木、
花には目を向けていなかったなぁ、と気づかされます。
この状況になり、ほぼ全ての予定のキャンセルを余儀なくされ、
なんだか時が止まってしまったかのよう・・・
でも確かに時間は経過している。
と、空虚感に襲われることもありました。
でもこうやって、時間ができたからこそ気づけたことは、
数えると意外と多いかもしれません。
そしてそれは人生において、大切なものばかりな気がしています。
心を豊かにするものは、
やっぱりすぐ近くにあるのかもしれないなぁと
ぼんやりと思った、気持ち良く晴れた日の午後でした。
written by C